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「流罪~親の無念~」

 2023年6月28日(水)~7月2日(日)
     @中目黒キンケロシアター

流罪A-3_0518 (4).jpg

脚本:松本京   演出:山本タク  脚本監修:釋美法

和琴演奏:高谷秀司  音楽:仁(竜馬四重奏)

 

 

​〈 出演 〉

柿本光太郎    杉田友里

 佐野真白央

今村康貴 百合沙 安田弥央

渡辺克己 三角秀

戸張美佳 橋本智恵子 綾月せり

新田大輝 杉本佳毅 武藤由紀 高橋理奈

​長田大輝 中村優穂 下會所駿 大西康生 古屋麗衣

タイソン大家

華村りこ 松井みどり

 

​廣田行生​

下山(げざん)~親鸞の覚悟~の続編

コロナ禍の世の中は、全ての価値観を覆した。日常が非日常となり、当たり前が当たり前でなくなった。「恐怖」「不安」「絶望」様々な負の感情が心を支配し、不安な日常を送る中で今、必要な事、それは既成概念を打ち破り非常識を常識と考える力であり実行力である。まずは自分自身の殻を破ることが大切だ。

但し、その行動の原動力となるいつの世も変わらない「人を愛する心」があることを決して忘れてはならない。演劇人として今なにを伝えるべきなのか。それを考えた時に「親鸞聖人」の名前が浮かんだ。今こそ個々の意識改革が必要である!

◼︎物語は

戒律とは 法とは 掟とは 絆とはなにか、その間で葛藤する親鸞が

全てを打ち砕き、人を愛する心とともに真実を見い出す物語。

◼︎あらすじ

時は戦国の世、9歳の時に出家をした親鸞はもはや20年の年月が過ぎていた。親鸞は「法華経」の厳しい修行に打ち込んでいたが、払っても払ってもどうにもならぬ煩悩と後生暗い心に泣いていた。そんなある日、親鸞は一人の女と出会った。そして、女が訴える「仏教の女性差別」の問いに返す言葉がなかった。修行に苦しみながらも心の解決がつかぬ親鸞の魂は揺さぶられた。それにもまして親鸞は出会った女に恋をしてしまったのだ。煩悩に汚れた自分自身を親鸞は許せなかった。日々、父母の幻想を見ては苦しみ、魑魅魍魎の輩たちに苦しめられた。自分の心の醜さに失望する中、寺ではにわか坊主となった平家の落ち武者たちが遊女と戯れる日々が続いていた。男も女も入り乱れ酒池肉林の世界である。親鸞の頭に浮かぶのは出会った女の事ばかりだった。もがき苦しむ中に一つの光があった。「法然」との出会いである。自分の修行が間違いと悟った親鸞は煩悩から解放され、真実の仏の道に進んでいくのだった。

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